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弁護士 久保田 庸央
2021.08.18

東京オリンピック

 東京オリンピックが終わりました。
 開催前は、中止や延期の声が強かったように思いますが、開催後は、やってよかったという意見の方が多数となったようです。
 私もやってよかったと思っています。

 オリンピックのような国際大会は、日本選手を全力で応援し、日本選手の結果に一喜一憂することになります。周りに気兼ねすることなく。

 何を言っているかって?
 例えば野球。
 自分の応援している球団が勝っていて、喜んでいたら、周りから白い目で見られるなんてこと、あるんじゃないでしょうか。
 今から20年くらい前になりますが、司法試験受験生時代、勉強の合間、勉強仲間と夕食を食べに、とある定食屋によく行っていました。その店は、テレビで野球中継を流しており、店主や手伝いの奥さんの態度からは、明らかに巨人ファンであることが分かりました。私ともう一人は巨人ファンなので問題ないのですが、もう一人は阪神ファンでした。その阪神ファンは、阪神ファンであることがばれないように細心の注意を払っていました。しかし、ある日の巨人阪神戦の中継で、阪神が逆転したときに、喜んでいる素振りを見せてしまいました。店主も奥さんも、その一瞬を見逃すことはなく、次からは、「はい、阪神ファン!」と言いながら、水の入ったコップを叩き置くようになりました。国内に敵がいる状態では、このような恐ろしい目にあうこともあるのです。

 国際試合では、このような配慮も気兼ねもなく、手放しで応援することができ、これは本当によいことです。

 日本選手の活躍の度に、大喜びしていたわけですが、私が、一番印象に残っているのは、今大会で初めて導入された卓球男女混合ダブルスです。

 準々決勝のドイツ戦。子供の送り迎えの時に、車内で偶々放映しているのを見ました。日本もドイツも、3セットずつとって、最終セットの段階でした。
 見ていると、日本が2セット対3セットから追い付いた様子。
 いい流れで最終セットに入ったと思っていた矢先、折角追い付いたのに、立て続けに点を取られ、あっという間に、0-5。
 もう見るのをやめようと思ったのですが、なぜか、ここから逆転したら、いい物を見たことになるという訳の分からない気持ちが芽生え、そのまま見ることに。
 0-5のあと、やっと1点を返すも、2点をとられ、1-7。
 そこから、1点を返し、再び2点をとられ、2-9。
 11点でセットを取られるので、万事休すかと思った矢先、4連続ポイントで6-9。
 ここで無情にも相手に1点が入り、6-10のセットポイント。
 さすがに、1回もミスできない状態で4点差はきつかろうと諦めて見ていましたが、ここから、4連続ポイントでデュース。10-10。
 10-11で相手のセットポイント。
 11-11に追い付く。
 11-12で再び相手のセットポイント。
 12-12で再び追いつく。
 そして、13-12、第7ゲーム初めてのセットポイント。
 何とか勝ってくれと願いも空しく、13-13に追い付かれる。
 さらに、13-14で相手のセットポイント。
 この流れはさすがに終わった…。と何度目か分からない私の諦めから、14-14に追い付く。
 続けて15-14のセットポイント。
 試合をしている本人でもないのに、見ているだけの私がそろそろ精神的に限界だから、さっさと終わらせてくれと勝手な願望を抱いていると、伊藤選手のサーブを相手が返せず、16-14で、日本勝利で試合終了。
 見ているだけで疲れましたが、いいものを見ることができました。

 続く準決勝は、日本勝利の結果だけ見て、決勝戦をテレビで観戦しました。
 決勝戦を見られる時間に帰宅したのですが、ドキドキするのが嫌だなと思い、見ないでいて、夕食を食べ終わった後に、妻に対し、「卓球決勝だけど、ドキドキするのが嫌だから見ないんだ。」などと余計なことを言ったところ、見ることになってしまいました。
 テレビをつけると、中国相手に、既にセットポイント0-2で余裕で負けている状態で、しかも、第3ゲームも2-4で、悪い流れ。
 見なきゃよかった、というより、余計なことを口走らなければよかったと思っていると、あれよあれよと、第3ゲームは逆転し、セットポイント1-2。
 続けて、第4ゲーム、第5ゲームを連取し、セットポイント3-2で王手。
 俺が見ているゲームは負けないんだと勝手な妄想を抱いていると、第6ゲームを6-11の大差で落とし、セットポイント3-3に追い付かれる。
 「……」
 これは負ける流れだ…。勝手に落ち込んでいると、最終セットは連続ポイントで8-0。ここからは安心して見ることができ、少し押し込まれたものの、11-6で金メダル獲得。
 勝手に、気持ちが上がったり、下がったりしながら、金メダル獲得の場面を見ることができ、大変満足致しました。
 準々決勝、決勝とホントに痺れる試合で、実際に試合をしている人のメンタルは尋常ではない、自分たちはいかにプレッシャーの少ない中で生活をしているのだなと痛感致しました。


 日本選手の活躍をテレビなどで目にして、応援したり、がっかりしたりしていたわけですが、折角日本で開催されるわけですから、新型コロナがなければ、会場に足を運びたかったというのが正直なところです。
 新型コロナさえなければ、私は、男子100メートル決勝、サッカー2試合に観戦に行く予定でした。随分、当てまくったと思うかもしれませんが、当てたのは全て妻です。