弁護士法人 荒井・久保田総合法律事務所

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弁護士 久保田 庸央
2020.06.18

好奇心か、いちゃもんか

小学2年生の息子と風呂に入っているとき

「31日ある月は何月か分かるかい?」と質問しました。

ジャンケンのグーの形を作って、人差し指から順番に出っ張りを1月、人差し指と中指の間のくぼみを2月、中指の出っ張りを3月と辿っていけば、出っ張りがある月が31日というのを教えていたので、それの復習という意味での質問でした。

早速、グーを作って、1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月と答えていきました。
そして、「面倒くさいから、全部31日でよくない?」と言ってきました。

「いや、待て。1年って、何だか分かるか?」
「……。」
「こうやって、太陽の周りを地球が1周する時間だ。」
子供の拳の周りを、私の拳で1周させて…。
「それが365日だ。全部31日にしたら、372日になって、ずれちゃうから、全部31日にするわけにはいかない。」
※360に12を足したりしているので、それなりに間はあります。

どうやら、12カ月全部を31日にするのは諦めた様子。

私は少し調子に乗って
「太陽の周りを回るのに、実際は365日と6時間かかる。だから、1年は、6時間足りない。2年目は12時間足りない。3年目は18時間足りない。4年目は24時間足りないから、ここで1日足して、366日にするんだ。」などと、回している拳を少しずつずらしながら、うるう年の説明を追加してやりました。

そうしたら、「そんな少し、どうでもよくない?」と。
何でコイツはそんなに面倒ぐさがりなんだと思いつつ、「いやいや。手と手だから、大した距離じゃないと思うだろうけど、太陽と地球はものすごい離れているから、すごいずれなんだ。」。
「太陽と地球の距離はどれくらい?」
「確か、太陽の光が地球に届くまでに8分くらいかかるから、すごい距離だ。光は1秒で30万キロ進むから、それが8分かかるということ。30万キロは、地球7周半で、1秒の間に光は地球7周半分進んで、その光が8分かかる距離だよ。」
「だから、それは何キロ?」なぜか、イライラされている…。
「8分は480秒だから、だいたい500として、30万キロをかけたら、1億5000万キロだ。」
「それはマラソン選手は走れるのか?」
最早、質問が変な方向にいっていると思いながらも、「42.195キロだと、難しいから50キロだとして、1億5000万割る50キロで、300万回分。マラソン300万回分だから、マラソン選手でも走れない。」
どうやら、マラソン選手が走れないなら、すごい距離だと思ったらしい…。
「それでな。太陽までが1億5000万キロだから、その周りの距離はそのだいたい3倍だから4億5000万キロ。計算が大変だから、1年を300日として、4億5000万割る300で、150万キロ。地球は1日で150万キロも動いていて、6時間で、その4分の1の40万キロくらい動いているから、6時間のずれは、どうでもいい距離ではないんだよ。」との説明を追加。
太陽までの距離や、地球の公転の距離などは考えたことはなかったので(考えたことがあったかもしれませんが、記憶にありません。)、想像もつかない数字だと思いつつ、一連の説明をしました。

その他、月は自ら光を発していないなどと口を滑らせ質問攻めにあうなど、のぼせるには十分な時間、入浴することになってしまいました。面倒が故のいちゃもんもあったように思いますが、子供の好奇心は恐ろしいものです。

因みに、子供には偉そうに説明しましたが、後から振り返ってみると、太陽から地球までの距離は半径なので、2倍にして直径に直すのを忘れるという計算間違いを犯しています。「どうでもいい距離ではない」というのが結論なので、答えは間違っていないという甘い評価を下してもご容赦いただけますでしょうか。