弁護士 久保田 庸央
2012.05.17

霧の街くしろの朝野球

釧路は、日本の東に位置するためか、日の出が非常に早い。
仕事でちょっと頑張っていると、明るくなってきたりします。
気象データによると、日の出時刻は夏至のあたりで、午前3時50分くらいらしいです。

そのような釧路には、朝野球というものがあります。朝の4時や4時半とかに集合して、4時半とか5時から試合を開始するというものです。平日に試合を組まれることが多く、皆さん試合をこなして普通に出勤したりしています。

私も、とある朝野球チームに所属しており、毎年参加しています。

ところで、バッティングにおいては、よく「転がせ」と言われます。これは、ゴロを転がせば、例えば、サードが捕球するときにエラーをするかもしれない、捕球してもファーストに暴投するかもしれない、ファーストが送球をエラーするかもしれないなどと、一つのアウトを取るのに複数の工程があるため、たとえ打ち損じても相手のミスで塁に出られる確率が高いということで言われたりすることです。

他方で、フライを打ち上げてしまえば、野手が取るだけでアウトになってしまい、相手のミスによる出塁は見込めません。
ところが、釧路の朝野球は違います(ちょっと大袈裟です)。

なんと、釧路の朝野球では、深い霧で外野からキャッチャーが見えないなんてことがあります。フライなんて打ち上げた日には、白い霧の中に白いボールなんて見えやしません。野手はバットで打った音がした後、ボールが地面に落ちた音を聞いて、落ちたボールを拾うのが関の山です。あえて打ち上げるのが有効な戦略になったりします。

少年野球、中学野球、高校野球等で、不用意にフライを打ち上げて、監督に怒られたり、ベンチに下げられたりした経験をお持ちの方も多いでしょう。そのような方は、釧路の朝野球で思いっ切り力んでバンバンフライを打ち上げて鬱憤を晴らしましょう。

霧が出た日限定ですが、打率10割も夢ではありません。