弁護士 小田 康夫
2021.08.04

なかしべつ大学(N大)創設計画始動!?~中標津ビジネススクール開講! ~

何度かコラムに書きましたが、なかしべつ町には大学がなく、専門性を身に着けようとすると、どうしても外に出て行ってしまう。この状況をなんとかできないか。「どうしたらよいか」と私は悩んでいるだけだったのですが、同志の一人が、「令和3年11月に中標津ビジネススクールを開講しよう」と思い立ち、構想を練り始めたので、私もそれに便乗することにしました。





現時点での構想の概要はこうです。
こんな人たちに!

●会社の経理担当者の方
●中小企業の経営者の方(後継者の方を含む。)
●金融関係の業界の方
●不動産の業界の方
●法律業務に興味がある方
●税理士試験、司法書士試験、司法試験に興味がある方 etc...

だれが講師なの?

●現役の税理士
●現役の司法書士
●現役の弁護士などの実務家

何をするの?

●わかりやすく、実戦的な「すぐに役立つ」知識を伝授します!

いつやるの?

●毎月第2水曜日・木曜日の開講を予定(※変更の可能性があります。)

例えば、どんなことをやるの!?

●第1回講義(※変更の可能性があります。)
実戦的簿記・経理講座
「それ、早く言ってよ~!」
教科書に書いてない、現場でやるべきアレコレをズバッと解説!

●第2回講義(※変更の可能性があります。)
実践的法学講座
「請求書を送っても、支払ってくれない場合の対処法」
請求から支払いまでの実務、裁判をすることがすべてじゃない!

どこでやるの?

場所:中標津町総合文化会館「しるべっと」 第2研修室





あるあるですが、
大学で「法律」を勉強しようとすると、難解なコトバが多く、すぐ迷子になってしまいます。法律は、どうも、外国語のようで、とっつきにくく、わかりにくい。

たしかに、
大学は、重要な意味を持ち、そこで展開される種々の講義は、正解がない世界で生きていくうえで必要なリベラルアーツを培う機会なのです。

しかし、
大学の講義のように、難しい概念を一つ一つ整理していくのは、どうしても時間がかかりますし、講義を受けようとする、社会人は基本的に忙しい。

そこで、
いわゆる“高尚”な大学のお勉強とはいったん、離れて、
●「明日、使える」
●「明日、人に話したくなる」
●「明日、自分の成長を実感できる」
超実践的な方法を教えることを念頭に、授業を展開していこうと、講師陣で授業内容を考えているところです。

なお、入り口は広く、「社会人としてみんなが知っていて損はない」「知らなきゃ損」「役にしか立たない話」をメインにしたいと考えていますので、難しい法律の基礎内容には、最初は踏み込みませんが、最終的には(数年をかけて?)、いつの間にか、受講者が、自然と、社会の仕組みがわかり、リーガルマインド(=法的な思考方法)、リベラルアーツ(=自分の頭で考え、行動するチカラ、生き抜くチカラ)と言われるものを培えるような、そんな講義を目指します。都会のビジネススクールでは、到底真似できないようなものを、この地方で実現していくことが私の目標です。





私のFacebookにも記載している内容と重なりますが、
なかしべつ町にも、年齢を問わず、「学び(直し)たい」という人がいます。地方でもこういう活動がどんどん出てくればいいなと思います。都会に出て行かずとも、道東でもできる、まずは小さな一歩かもしれませんが、一つ一つ、進めていきたい。

前にもどこかで書きましたが、
地元の若者に、中標津町の魅力があまり伝わっていない、という現状があります。なかしべつ町には大学がなく、専門学校やビジネススクールのような教育施設もないため、高校を卒業して、何らかの専門性を身に着けようとすると、外に出て行ってしまうことが多いようです。そんな若者に対して一つの選択肢となる場所ができないか。

ゆくゆくは、
「なかしべつ大学」(略称:N大)のような名前で、大学を創れないかと妄想しています。地元の人ならわかると思いますが、中標津中学校は、N中(エヌチュー)、私の母校である中標津高校は、N高(エヌコー)と呼ばれていますから、略称は、N大(エヌダイ)でしょう。N大があることで、高卒後にN大に行くという選択肢が生まれ、N大でリベラルアーツを手に入れることができる。この地域で大学まで学び育ったからこそ、この地域を盛り上げようという若者が多くなる。そして、そんな若者が、面白いことを考え、「都会ではできない、自然豊かなこの地域じゃなきゃできない、魅力的なローカルの価値」を全世界に向け発信する。そんな循環の起点となる若者の居場所を、創り上げていきたいと考えています。