弁護士 小田 康夫
2021.02.03

子育ての現実

 妻が職場に復帰し、朝6時に起きて7時前には仕事に出て行くようになりました。そのため、私が2歳になる子どもの面倒を見る機会が増えました。復帰前、妻には「全然、大丈夫」「私に任せてお仕事、頑張って」などと言って、「良き夫」(パーフェクトダディ)風に振舞っていました。
 復帰後、平日の朝の我が家のルーティーンは大体こうです。子どもよりも私が早く起きて、前日、持ち帰った仕事を片付けます(在宅ワーク)。その後、子どもを起こします。少し遊んであげて、朝ご飯を準備し、ご飯を食べさせ、パジャマを脱がせて、オムツを替え、新しい服に着替えさせて、お薬を飲ませて、熱がないか確認し、連絡帳(保育園とのやり取り、情報共有)を記載し、防寒着を着せて、靴を履かせ、子どもを車に乗せ、保育園に送ります。

 当然ですが、起きてから家を出るまでの間、子どもはじっとしているわけではありません。ご飯のとき、自由に納豆のネバネバを手に付け、テーブルにつけ、ヨーグルトをこぼし、服やテーブルや床はベトベトになっています(ほぼ毎日)。あっちへ行って、騒いでギャーギャーして、こっちにきて、そのネバネバの手で、私のシャツを汚してきます。着替えをさせようとしても、「じぶんで、じぶんで」と言い、結局、自分ではできず泣き叫び(泣きたいのはこっちです。)、着替えに30分以上かかることもままあります。時間は有限です。特に朝は忙しい。起床~送迎までのルーティーンはシンプルにしていくことが大事だと思い、理想(「朝ご飯を親も一緒に食べよう」など)はさておき、できる範囲でやっています(朝食はもともと抜いていましたが、食べる時間もありません。)。
 
 うちの2歳児って大変だ、という話なのですが、ネットで見ると、2歳というのは世界的にみても、大変な時期らしく「terrible・twos(テリブルツー)」(魔の2歳児)と言われているようです。魔の2歳児、なんだか恐ろしい響きです。2歳は第1次反抗期(イヤイヤ期)にあたるため、何でもかんでも「やだやだ」というのは仕方ありません。
 
 ただ、親にもやらなければならないことが沢山あります。2歳児に怒っても仕方ないとはわかりつつ、時間もない中で、あまりに非論理的な行動を取るときは(例えば、「ごはん食べる」と言ったので、スプーンを口元に近づけてあげたのに、なぜかスプーンを叩き落とす)、私も怒ってしまうときもあります。    
 
 もちろん楽しい時もありますが、それと同じくらい(それ以上に?)子どもにイライラしてしまう。反抗期というのはこういうものだと理屈ではわかるけど、なかなかこのイライラを抑える方法ってあるんでしょうか。翻って妻には感謝するとともに世の親のみなさんがこんな(これ以上の)大変な子育てをしてきたんだろうということに敬服します。子育てって理屈じゃないなと感じる毎日です。