弁護士法人 荒井・久保田総合法律事務所(釧路弁護士会) 弁護士鍛冶 孝亮コラム -春は桜
弁護士 鍛冶 孝亮
2018.04.12

春は桜

1. ドラマや映画などでは、3月の卒業式や4月の入学式のシーンで桜が咲いていることが多いですが、この北海道では桜を見ることができません。
桜吹雪ではなく本当に吹雪くことがあります。
  今年も4月に入ってから雪が降る日もありました(積もることはありませんでしたが)。
  北海道で桜が見られるのは、場所によって異なるのですが、道東であれば5月中旬でしょうか。

2. 北海道に住んでいると冬の期間が長いせいか春が待ち遠しくなり、4月に雪がなくなった地面でフキノトウを発見すると冬の終わりを感じ、5月に野山で遅い春を告げる満開の桜を見ると今年も春が来たと実感します。
  日本人は、桜の花が好きといわれます。毎年春になると、桜の開花時期が話題になりますし、テレビではお花見のニュースが放送されます。
  私も桜が好きで、桜を見るために春の京都に一人旅行に行ったこともあります。
  今年も3月に出張で東京へ行ったとき、小石川後楽園のしだれ桜が満開であるという情報を知ったため、雨の中でしたが見に行きました。新宿の温度計で1℃を表示するくらいの寒い日でしたが、想像していたよりも多くの方が小石川後楽園の桜を見に足を運んでいました。

3.日本人にとって桜はどうして特別な花とされるのでしょうか。
  様々な説明がされていますが、個人的には、冬が終わりまだ青々と色づいていない野山で、一輪一輪は慎ましいものの枝いっぱいに華麗に咲き誇る桜はまさに春を象徴していること、そして満開のときは短く、春の訪れを告げるとあっさり散ってしまうところが、「もののあわれ」(しみじみとした情緒や哀愁)を感じるからだと思います。
  百人一首に「ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」(紀友則)という歌があります。現代語訳は、「日の光がこんなにものどかな春の日に、どうして桜の花だけは(落ち着いた心がなく)散っていってしまうのだろうか」となりますが、桜がすぐに散ってしまうことの名残惜しさや儚さを感じる気持ちは1000年前から変わっていないとしみじみ感じます。
  また、「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」(在原業平)という歌(現代語訳「この世の中に、桜というものがなかったら、春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに」)や、「桜の花が信じられないほど美しく咲くのは、桜の樹の下には屍体が埋まっているからだ」(梶井基次郎、『櫻の樹の下には』という短編小説より)というように、独特の表現方法で桜の美しさを伝えている作品もあります。
  本当に日本人に愛されている花だと思います。

4.長い冬から徐々に春へ季節が移り変わっているのが日々実感します。
  こちらで桜が見られるのには、まだ1か月はかかりそうですが、今から待ち遠しいです。
桜前線の最終到着地といわれる根室には、桜の名所がいくつかありますが、個人的には、根室の裁判所の前にある千島桜です。
写真の満開の千島桜は、平成28年5月19日に撮影したものです。
今年も満開の時期に見に行ければと思っています。