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弁護士 荒井 剛
2013.09.17

アルハラはダメ

<アルコールの強要も立派なハラスメントです!!>



セクハラのほか、パワハラという言葉を最近よく耳にするようになりました。
それに加え、アルハラという言葉もちょくちょく聞くようになりました。



アルハラは、アルコール・ハラスメントの略です。

つまり、酒が飲めない人、酒をあまり飲みたくないと思っている人に対して、酒を強要する発言・行動がハラスメントにあたるというものです。学生の新入生が飲み会で酒を飲みすぎて急死してしまうというニュースはいまだにあります。新入生が調子に乗って飲みすぎたのか、上級生に飲まされたのかはわかりませんが、そのようなニュースがまだあることが残念でなりません。昔はもっとあったという問題ではありません。いまだにこれがあること自体が問題だと思います。



実は、私は、体質的にお酒が全く飲めません。いわゆる「下戸」です。
注射の際、消毒のためにアルコールを塗ることがあると思いますが、
塗られた箇所がすぐに真っ赤になってしまいます。



ウイスキー・ボンボン(チョコレートの中にリキュールが入っているお菓子)はもちろん奈良漬けも食べられません!



学生の頃もそうですが、社会人になるとさらに飲み会(懇親会、忘年会、新年会等)の機会が多くなります。



ただ、私は、お酒が飲めなくても、酒の強要がない限り、飲み会が嫌ということはありません。どちらかというと、積極的にそのような会には出席する方ですし、参加者からは普段聞けないような話を聞くことができます、ノンアルコールを飲みながらも結構楽しんだりもします。したがって、お酒が飲めない人もそのような会にはどんどん参加したほうがいいとは思います。



酒を飲めなくても飲み会に参加することは
良好な人間関係の構築にとってはプラスになると思っています。
ただ、懇親会の席で、無理して酒を飲む必要はないのではないかと思っています。



無理強いしないほうが、お酒を飲まない人も楽しく時間を過ごせますし、
また、酒を飲めない人がノンアルコールを飲んだとしてもそれで酒を飲んでいる人たちを不快にさせることもないと思います。



にもかかわらず、たまに、お前は酒が飲めないから本当につまらない人間だとか、
「俺は、昔、よく飲まされて、吐いて強くなったものだ」と暗に酒を飲まないことを非難する人がまだいます。あるいはノンアルコールを注文してはいけないような雰囲気をわざと作ったりします。弁護士業界の中でも残念ながらそのような方がまだ多いと思います。



言っている本人はたいしたことを言っていないつもりかもしれませんが、
言われている人間はいい気持ちはしません。



一体、どの程度、その人が昔、飲まされたか知りませんが、
私自身、大学時代、体育会系の部活に入っていました。



幸いなことに体育会系にありがちな酒の強要はそれほどありませんでしたが、
それでも自分なりに努力して、酒を飲みました。
頭痛は当たり前でしたし、吐くことも結構ありました。
バファリンは常備薬でした。



座敷でおちょこ1杯弱程度の日本酒を飲んで立ち上がろうとしたら、
目を開けていたにもかかわらず、目の前が真っ暗になり、
気を失いそうになったことがありました。

あのときは本当に怖かったですし、今でも覚えています。
結局、お酒を飲めるようにはなりませんでした。



昔、飲んで、飲めるようになったという人は、
もともと体内にアルコール分解酵素を持っており、
徐々に耐性が強化されていったのに過ぎないのではないかと思います。

それを人に押し付けようとするのは間違っていると思います。



ところで、私は、現在、釧路ロータリークラブに所属しております。

100人近いメンバーで構成されており、お酒が大好きな方も多数おります。
ただ、下戸の私に対しては本当に配慮していただき、決してアルコールの強要などはございません。本当にありがたいです。だからこそ、積極的に夜間例会にもできるだけ参加しております。



これまで酒に弱い人、飲めない人は、本当に我慢して飲んできたのだと思います。

酒が飲めない人は、もっと堂々と酒を飲めないと言える世の中になっていってほしいものです。もちろん、言い方というものがありますし、せっかくお酒を注ぎに来ていただいた方に対しては本当に申し訳なく思いますので、感謝の意を表した上で、アルコールがダメなことを素直に告げることが大事だと思います。



なお、誤解のないように言っておきますが、
酒を飲む人が嫌いだと言っているわけではありませんし、
酒を飲む場に、参加したくないと言っている訳ではありません。



酒が苦手な人にとっても積極的に飲み会等に参加することのできるような雰囲気、
環境になってくれればいいなと思います!!