弁護士法人 荒井・久保田総合法律事務所

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弁護士 鍛冶 孝亮
2013.09.13

僕はお父さんを訴えます

私の趣味の一つに読書があります。
毎月数回は中標津や釧路の本屋さんを訪れ、面白そうな本がないかチェックをしています。

今回は、今年の春に発見した「僕はお父さんを訴えます」(著者:友井羊、出版社:宝島社文庫)の作品に関することを書いていきます。



この作品のあらすじを紹介します。

愛犬を虐待で失った中学1年生の主人公は、その犯人捜しを始めます。
その結果、主人公の父親が愛犬の虐待に関わっているとして、司法試験を勉強している年上の友人の協力を得て、父親を相手方として民事訴訟を提起します。
法廷では尋問も行われて、最終的に判決が下されることになるのですが……



この本を手に取ったのは、タイトルにインパクトがあり、職業柄非常に気になったためです。
「器物損壊」、「訴訟の準備」、「第1回口頭弁論」、「判決」という目次にも惹かれました。



前述のとおり、この作品の中には、司法試験を勉強している年上の友人が登場し、主人公に対し、法律のことをわかりやすく説明しています。

例えば、民事事件と刑事事件の区別について、訴状に記載する内容について、民事事件で提出する陳述書について、離婚裁判などについてです。

法律がわからない人のために、わかりやすく解説がなされていると思いました。



裁判員裁判がスタートし、「市民にとってわかりやすい裁判を」という言葉も出てくるようになりました。
弁護士は、日常的に市民の方々から相談を受け、法律的な回答をしています。

この本で書かれている民事事件と刑事事件の区別のことについては、法律相談で良く聞かれます。

例えば、人を殴って怪我をさせた場合、治療費などの損害賠償を請求するのが民事事件、傷害罪として刑務所に入れられたり、罰金を支払わせられるのが刑事事件です。

この小説では、愛犬が殺されたことに関し、器物損壊罪として犯人に刑事罰を与える手続が刑事事件、ペットショップでの愛犬の購入費用、愛犬を殺された慰謝料を犯人に求めていく手続が民事事件と説明されています。
この本を読んで、自分自身、相談を受ける人のためにわかりやすい説明をしているのかどうか、考えさせられました。



この小説は、『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作品とのことです。
ミステリー小説であるため、想像もしない結論が待っています。
私も読んでいて、結論はまったく予想できませんでした。
もし、興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、本屋さんで探してみてください。