弁護士法人 荒井・久保田総合法律事務所

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弁護士 荒井 剛
2012.07.23

バードウオッチャーが憧れるオジロワシとオオワシ

プロフィールでも触れさせていただいたように私は釧路出身ではありませんが修習を過ごした道東の大自然に魅力を感じていましたので、折に触れて、道東の大自然、特に貴重な野生動物について紹介していきたいと思います。



初回は、オジロワシとオオワシについて触れたいと思います。いずれも翼を広げると2メートルを超えるほどの大型猛禽類です。メスのほうが若干大きく、また、オオワシのほうがオジロワシより若干大きいです。ここ道東ではこのオジロワシとオオワシを同時に見ることができます。そのために世界中からバードウオッチャーが訪れるほどです。



そもそもオジロワシとオオワシとを区別できないという人もいるかもしれませんが、オジロワシはその名前のとおり尾が白いのですが、全体としては茶褐色です。これに対して全体が黒く、嘴が黄色いのがオオワシです。したがって、茶褐色がオジロワシ、黒がオオワシと覚えたほうが早いかもしれません。



さて、オジロワシとオオワシは、いずれも国の天然記念物に指定されております。また、1993年には種の保存法(「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」)により国内希少野生動植物種に指定されました。生きている個体ついては、捕獲等(捕獲、採取、殺傷、損傷)が原則として禁止されます。



オジロワシは、ユーラシア大陸(特に北欧)や日本など広範囲にわたって生息し、世界の推定つがい数は5000から7000と言われ、環境省のレッドリストでは、絶滅危惧ⅠB類(近い将来絶滅するおそれがある)に分類されています。



一方、オオワシは、オジロワシに比べ分布域が非常に限定されていると言われ、全繁殖つがい数は2200、全個体数5000から6000羽と言われております。内1500から2000羽が道内で越冬します。世界を基準にするとオオワシのほうが稀少ですが、環境省のレッドリストでは、オオワシは絶滅危惧Ⅰではなく、Ⅱ類(絶滅の危険が増大している)に分類されております。



とはいえいずれも稀少であることは間違いありません。釧路で生活しているとゴルフ場やドライブ中にオジロワシを見かけたりするためその希少性をそれほど強く意識することがないかもしれません。しかし、外国人がわざわざバードウオッチングしに来るということですから大変なものです。



ところが、このオジロワシ、オオワシが鉛弾中毒死するというケースが残念ながら発生しています。エゾ鹿猟などで使用した鉛弾の破片がエゾ鹿の対内に残り、その死骸を食べることにより死亡するというものです。鉛弾の使用は規制されているようですが実際にはまだ使用されたりしているのでしょうか。増えすぎたエゾ鹿の対策を講じるべきではありますが他の希少な野生生物への影響は最小限にしてほしいものですね。



福島の原発事故以来、風、太陽光、地熱といった自然再生エネルギーがより注目されるようになってきました。特に、道東は自然再生エネルギーの宝庫と言われています。ただ、風力発電については、風力発電機に鳥が衝突して死亡するというバードストライクの問題があります。ワシも例外ではありません。ここ5年程度の間に風力発電機に衝突して死亡したオジロワシは16羽、オオワシについては1羽と報告されているようです。

越冬数自体はオオワシのほうが多いとされているにも関わらず、死亡例は圧倒的にオジロワシが高いです。これを調査した学者さんがいるのですが調査の結果、オジロワシのほうがオオワシに比べ、飛行高度が低く、かつ、飛行頻度が高いことが判明したとのことです。

また、オジロワシは、飛行しながら食べ物を探索するのに対し、オオワシは、止まって食べ物を探す傾向があること、また、強風への耐性はオオワシのほうが高いということもわかったとのことです。オオワシはよく見るとなんとなく少し間の抜けた顔をしていて精悍さではオジロワシに軍配が上がると思うのですが、飛行高度が高く、強風への耐性も強いという点でオオワシもなかなかなものです。



今度、オジロワシやオオワシを見かけたらそれが稀少な野生生物であることを少しでも思いだして頂ければ嬉しいです。