弁護士法人 荒井・久保田総合法律事務所

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弁護士 鍛冶 孝亮
2022.05.11

糸電話から科学へ

1 岡本真夜さんの『Alone』という失恋ソングに次の歌詞が出てきます。
(歌詞)
「君は強いから大丈夫だよ」なんてそんなこと言われたら弱さ見せられない
「カードがもうないから」 嘘ついて電話を切った
 
夜の公衆電話ボックスの中で、受話器越しにかけられた言葉にいたたまれなくなってテレホンカードの度数がないと嘘をついて電話を切った、という場面が思い浮かびます。
最近この曲を聞いて、疑問に思ったことがあります。それは、若い人の中にはこの歌詞の意味がわからない人もいるかもしれないということです。
『Alone』のシングルCDは1996年11月5日にリリースされています。
当時は現在のように携帯電話が普及していたわけではなく、外出先で電話をするときは、公衆電話を利用することが一般的でした。
公衆電話を利用したことがある人であれば、「カードがないから」、「小銭が切れたから」という理由で電話を切らなければならなかったことを体験しているはずです。
公衆電話を利用したことがない人だと、この歌詞の意味もわからず、場面が想定できないかもしれないと思いました。

2 日常生活で使うもので時代ともに大きく進化したものは、電話ではないかと思います。
  私が子どものときの電話といえば、プッシュ型の固定電話でした。ダイヤル式の黒電話もときどき見かけましたが、プッシュ型の電話機へ移行していった時期だったと思います。
  高校時代になると、携帯電話とPHSが普及し始めました。携帯電話とPHSは、通話だけではなくメールも使用することができました。
  その後、iモードなど携帯電話からインターネットが利用できるサービスが普及しました。そしてカメラ付き携帯電話や携帯を利用して支払ができるおサイフケータイも出現しました。
  そしてスマートフォンの出現です。電話やメールの機能は当然のことながら、高性能のカメラで写真や動画を撮影することができ、パソコンを変わらない画質でインターネットを利用し、動画を見ることもできます。そして日常生活に役立つ様々なアプリもあります。
ドラえもんの秘密道具の中に、「おこのみボックス」というものがあります。これはボタンを押せば小型の箱が変形し、レコードプレイヤー、テレビ、ラジオ、カメラなどとして使うことができるスマートフォンと同じ機能を持つ秘密道具です。
約40年前のコミックスで出てきた道具ですが、当時はこのような機能ができるものは未来の道具だと思われていたのです。
科学の発展が電話の進化に繋がっていると思います。
  「おこのみボックス」は、大きさを変えることができ、冷蔵庫や電子レンジとしても使うことができます。さすがに携帯電話にこのような機能ができるようになるとは思いませんが、これからどのような進化をしていくのか楽しみでもあります。
 
3 実は子どもに糸電話を作ろうとしたときに時代を感じたことがありました。
  皆さんも、子どもの頃に糸電話を作ったことがあると思いますが、紙コップ、糸、セロハンテープを用意し、紙コップの底に穴を変えてセロハンテープで糸を固定し、もう一つの紙コップと糸を繋いで完成です。
  一人は紙コップを口にあて、もう一人は紙コップを耳にあて、電話遊びを楽しみます。
  いざ作ろうと思ったときに思い浮かんだことがありました。
  子どもたちはこれが電話のおもちゃとわかるのだろうかという点です。
  普段子どもたちが見ているのはコードがない携帯電話です。
  糸電話を作ったところで、これは電話のおもちゃなのかということをわかってくれるのか疑問に感じ、結局この日は、紙コップを使った糸電話は使わずに、トイレットペーパーの芯を使い携帯電話のようなおもちゃを使って遊びました。
  子どもたちはトイレットペーパーの芯を携帯電話に見立てて耳と口にあてて遊んでいました。ただし、糸電話のように遠くからでも会話ができるものではありませんので、大声で会話をしていましたが。
  糸電話は、声が紙コップに振動し、その振動が糸を通じてもう一つの紙コップに伝わり、離れたところでも声を聞くことができる科学的なものおもちゃです。
  声は空気以外でも振動を使って聞くことができることをわかってもらうために、電話機の形がわからなかったとしても、一緒に制作して学んでもらえばよかったと後になって後悔しました。
  声は糸を通じて伝えることができることを理解すると、線がまったくない携帯電話はどうやって声を遠くに届けるのかと子どもは疑問にもってくれるかもしれません。また、携帯電話で聞こえる相手の声は、限りなく本人の声に似せている人工音声なんだと伝えたら驚いてくれるかもしれません。
  一番上の子はまだ4歳なので少し難しい話かもしれませんが、このようなことがきっかけで科学に関心をもってくれれば、一緒に調べる楽しみもあります。
  何かを調べるときにすぐに頼ってしまうのがスマートフォンですが、まずはじっくり考えるという時間を作るために、子どもと調べ物をするときはスマートフォンは置いておくことにします。