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弁護士 荒井 剛
2022.03.30

アイ・アム・レジェンド

前回のコラムでは、「私の怖いもの1・2・3」をテーマにし、その中でウイル・スミス主演2007年公開のSF映画「アイ・アム・レジェンド」に言及しました。その「アイ・アム・レジェンド」ですが映画公開されたものとは違うエンディングが元々用意されていました。当時、試写会での反応を受け、エンディングを取り替えたともいわれています。その別エンディングは、有料とはなりますがAmazonプライムで観ることができそうですので近いうちにその別エンディングを観たいと思います。

その「アイ・アム・レジェンド」ですが、なんと前回のコラムをアップした直後、なんと続編が製作されるというニュースが流れてきました。あまりのタイミングの良さにびっくりしました。もちろん、続編にもウイル・スミスが出演します。続編製作が始動したという段階ですので実際に映画として公開されるのはまだまだ先でしょう。

ところが、ウイル・スミスという男。映画だけではなく、実社会でも「アイ・アム・レジェンド」ばりの言動で世界中から注目されてしまいました。前代未聞の事件です。

今年の3月27日、アメリカで開催されたアカデミー賞授賞式。
コメディアンのプレゼンターが檀上でスピーチをしている中、突然、会場内にいたウイル・スミスが檀上にあがり、そのプレゼンターを平手打ちし、席に戻った後も放送禁止用語を連発しました。放送局も慌てて音をシャットし無音で放送するという事態に。

一体、何が起きたのでしょうか。

ネットをみればすぐに出てきますが、コメディアンのプレゼンターが、病気が原因で丸坊主にしていることを公表したウイル・スミスの妻の髪型(坊主頭)を揶揄するジョークを言ったことに対し、ウイル・スミスが激怒し、平手打ちをしたという経緯です。

この件では、病気が原因で丸坊主にせざるを得なかったウイル・スミスの妻の容姿を揶揄したコメディアンを批判する声が多いです。一方、ウイル・スミスの言動に対しては、妻を守ろうとした勇気ある行動と讃える意見がある一方、何があっても暴力はダメだという意見も相当あがっています。

皆さんはどう思われますか。

私は、後者の意見に近いですね。
アカデミー賞授賞式という場で、身内を侮辱され、憤りを感じたとしても、檀上に上がってプレゼンターに対し今の発言を撤回しろと抗議するのであればまだしも手を出すことはまずいと思いますね。さらに、生放送中に、放送禁止用語を連発することもまずいでしょう。そもそも、そのコメディアンのプレゼンターが、ウイル・スミスの妻が病気を理由に丸坊主にしていることを十分認識していたのかもわからないと言われています。丸坊主にした理由がどこまで周知の事実だったのかわかりません。実際、プレゼンターの方も坊主頭に言及したジョークは「いい意味で言ったんだ」(実際には”nice word“(いい言葉))と言っています。何がいい意味なのかよくわかりませんが、病気のことを知らず、坊主頭が素敵でそれを褒めたたえようとして、女優デミ・ムーアが坊主頭にして出演した映画「G.I.ジェーン」を引用し、「G.Iジェーン2」に出演しないのかというジョークを発したのかもしれません。もちろん、病気のことを知って発言していたとしたらデリカシーを欠く侮辱的な発言であると言えます。

ただ、仮にそうだとしても、仮に怒りを感じてたとしても・・・手を出しては・・・と思ってしまいます。

妻を守るためによくやった、かっこいいという声もそれなりに挙がっているようです。
しかし、ウイル・スミス自身、その後、手を出したことは間違いだと謝罪しています。
本当にかっこよく、何も問題がないのであれば謝罪も不要ではないでしょうか。
妻を揶揄されたことに対し怒りを感じ、ただちに抗議するという目的は素晴らしいと思います。ただ、その手段として、平手打ちという暴力以外の選択をしてほしかったです。それでもすぐに自分の言動を反省し、プレゼンターに対しても公式に謝罪したウイル・スミスの対応にも感動しました。謝罪するくらいなら最初からやるなという意見もあるかもしれませんが、すぐに謝罪するというのもまた勇気がいることだと思います。

一方、突然、平手打ちを受けたコメディアンのプレゼンターの方もプロだなと思いました。平手打ちを受け、放送禁止用語を言われ続けた後も軽妙なトークでその場を乗り切ったその対応力にも感心しました。また、ウイル・スミスの謝罪も受け入れ、事件にはしないと言っているそうです。

結局、今回のアカデミー賞では、ウイル・スミスが「ドリームプラン」で主演男優賞を受賞しています。ビーナス・セリーナ姉妹という最強のプロテニスプレーヤーを育て上げた家族の実話を基にしたもので、ウイル・スミスは姉妹の父親役を演じました。これも是非観てみたいです。

ウイル・スミス。まさに「アイ・アム・レジェンド」です。