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弁護士 鍛冶 孝亮
2021.09.15

カブトムシとの1年

1 今年も北海道の短い夏が終わりました。
ところで、夏の昆虫といえばどの虫を思い浮かべるでしょうか。
私の場合クワガタです。
子どもの頃には毎年夏になると飼育していました。
  カブトムシという声もあるかと思いますが、元来北海道にはカブトムシは生息しておりません。
子どもの頃、ペットショップでしか入手できないカブトムシは非常に魅力的な虫でした。
小学生の頃、埼玉県の親族の家で遊びに行った際、樹液に群がるカブトムシを見て感動したことを今でも覚えています。

2 しかし、今ではカブトムシは北海道にも生息しています。
  飼育していた個体が逃げ出して繁殖したといわれています。
  初めてカブトムシを北海道で発見したのは、大学時代、ゼミ合宿のためにニセコへ行ったときです。朝方散歩していると道にオスのカブトムシがいました。
  次に発見したのは、昨年2020年の夏です。
  場所は妻の実家がある芽室町の郊外の街灯の下にいました。
  北海道にカブトムシがいることは知っていたものの比較的暖かい道南や道央だと思っていたところ、道東にも生息していることに驚きました。
  調べてみたところ、釧路湿原(温根内)でもカブトムシが発見されたという記録も見つけました。
  鶴居のゴルフ場で、カブトムシのメスの死骸を見かけたことがあり、釧路の周辺にも生息しているのかもしれません。

3 昨年芽室で発見したカブトムシ(オス一匹、メス3匹)ですが、子ども(当時2歳男児)も虫が好きであるため、飼育することにしました。
  カブトムシを飼育するのは小学生高学年以来だと思います。
  今では100円ショップで昆虫ゼリーや昆虫マットを購入することができ、便利な時代になったと思いました。
  飼育しているうちに、子どものときにしたかったことを思い出しました。
  それはカブトムシに卵を産ませて育てるということです。
  子どもときに飼育したときは卵を産んでくれませんでした。
  子どもの頃は、カブトムシに卵を産ませるためにはどうしたら良いのかの知識も不足し、どこで調べたら良いのかもわかりませんでした。
  今はインターネットで調べたら詳細な説明を記載したホームページがたくさんあります。
YouTubeでは、カブトムシを産卵させるためにはどうしたら良いのかを分かりやすく紹介する動画も多数あり、これが非常に参考になりました。
  カブトムシのメスは固い土の部分に卵を産むようなので、昆虫ケースの底のマットは押し固めなければならないということも初めて知りました。
  動画を参考にしたところ、カブトムシのメスはしっかりと卵を産みました(全部で50個近く)。
  それが昨年10月の話です。

4 その後、卵が孵化し幼虫が生まれました。
  米粒くらいの卵から生まれた幼虫ですが、どんどん成長し秋が終わるころにはまるまる太りました。
  気になっていたことは、幼虫は北海道の厳しい冬を乗り越えられるのかどうかです。
  自然界で幼虫は、腐葉土、おがくず、たい肥の中で生息しており、これらの中は発酵により暖かいといわれています。
  寒いところでは冬の最低気温が-30℃にもなる十勝でも繁殖できているわけですから、寒さのことはあまり心配しないで、玄関の近くで育ててきました(氷点下までは下がったと思います)。
  春になって数を数えてみたところ、寒さで死んだ幼虫はいませんでした。
  生命力の高さを改めて実感しました。
5 カブトムシは、卵→幼虫→蛹と変化して、成虫になる完全変態の昆虫です。
  カブトムシの幼虫は白い芋虫の姿です。
  幼虫の時点で3回脱皮し、翌年の夏前に蛹になります。
  その後羽化して成虫となります。
  今回の飼育中、幼虫から羽化して成虫になる過程を観察することができました。










6 道外のカブトムシは、早い個体では5月頃には蛹になり、6月には成虫となって活動し、7月から8月かけて活動のピークを迎えるとのことです。
  北海道の場合、蛹になるための気温が上がらないため、羽化する時期も遅く、成虫として活動をし始める時期は8月になってからともいわれています。
  十勝の知り合いの方に聞いた話では、お盆前から9月にかけて活動のピークを迎えるとのことでした。
  私が飼育していた個体も、8月10日頃から活動を始めました。




次々と元気な成虫になっていく姿を見て、子どものときの夢が叶ったと思いました。
残念な話ですが、幼虫のすべてが成虫になることはできません。人工的に飼育していても、幼虫のまま死んでしまったり、蛹化や羽化するときに死んでしまう個体もいました。
それでも、オスとメス合計して40匹は元気な成虫になってくれました。
  立派なカブトムシだったため、里親を探したところ、希望する方やとある幼稚園に引き取っていただけました。
  引き取っていただいた幼稚園の先生からは、園児たちが大喜びし、名前を付けて飼育するようになったと聞きました。

7 カブトムシの寿命は1年です。
  そしてそのほとんどを幼虫の姿で過ごし、成虫として生きられるのは2、3か月しかありません。成虫の目的や交尾をして卵を産んで命を繋げていくことになります。
  今回、卵から成虫まで、1年を通して飼育しましたが、いろいろ調べて知識がついただけでなく、柔らかい幼虫が蛹となり、固い成虫になっていく姿を見て、生命の神秘を感じました。
  子どもが小学生だったら、自由研究のテーマにさせようと思ったくらいです。
  最後になりますが、冒頭で説明したとおり、カブトムシは元々北海道では生息しておらず、北海道では国内外来種となります。
  カブトムシが北海道で繁殖することで、もともと生息していたクワガタと餌場(樹液)で争いとなり、体格に勝るカブトムシがクワガタを排除することで、クワガタの生態に悪影響を与えるといわれています。
  そのため、飼育しているカブトムシを自然界に返すことは絶対にしてはいけない行為です。
  (参考)
   北海道環境生活部環境局生物多様性保全課のHP
   https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/domestic/alien.html
  
  現在飼育しているオスのカブトムシですが、羽化不全で角が折れ曲がっている個体です。
  自然界では生きてはいけない個体かもしれませんが、このカブトムシも寿命まで責任をもって飼育していきます。