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弁護士 鍛冶 孝亮
2021.07.14

2021年7月13日、ファイターズ観戦記

1 2021年7月13日、ウインドヒルひがし北海道スタジアム(釧路市民球場)で、2年ぶりの北海道日本ハムファイターズ主催の公式試合が行われ観戦してきました。
  



  対戦相手は、首位に立っているオリックス・バファローズです。
  この試合が始まる前の今季の対戦成績は、5勝4敗2引き分けで、ファイターズが1つ勝ち越している状態であり、好調のオリックスといっても決して分が悪い相手ではないと思っていました。
  しかし、試合結果は、0-5の完封負けです。

2 野球の試合では勝敗を決める場面が存在します。
  1つのプレーが勝ち負けを決めることもあります。
  個人的にこの試合では2つの大きな場面がありました。
  1つ目は、1回の表のオリックスの攻撃の場面でのエラーでした。
  この回、先頭打者には2ストライクで追い込んでいたにもかかわらず、そこからフルカウントなりヒットを打たれました。次の打者にはヒット、そして次の打者にはタイムリーを打たれました。次の打者にはデッドボールを出して、いきなりのノーアウト満塁のピンチです。
  そしてバッターは、パワーヒッターのT-岡田選手です。
しかし池田投手は一塁ゴロに仕留めます。一塁手から二塁にボールが渡り1つ目のアウト、そして一塁にわたりダブルプレーが成立かと思いきや、ベースカバーに入っていた池田投手が捕球できず、アウトがとれないばかりかボールが一塁後方に転がって、セカンドランナーもホームに帰ってきてしまい2点取られてしまいました。
ここから悪い流れが続き、次の打者はショートゴロに打ち取り、今度こそダブルプレーが成立かと思ったら、一塁はセーフ。栗山監督がリクエストをしたものの判定は覆りませんでした。そして、次の打者にダメ押しのホームランを打たれました。
もしあのエラーがなければ、2点で抑えられていたかもしれず、その後の展開は変わっていたと思います。
2つ目は、2回の裏の2アウト満塁のチャンスでの凡打です。
この回は、2アウトからヒット、ヒット、フォアボールと続き、満塁になりました。
ヒット1本で2点入るかもしれない場面です。
しかし、バッターの清水選手は、初球のほぼ真ん中の球を打ち損じてサードゴロでスリーアウトとなり、反撃の目は潰れてしまいました。
2アウトを取ってからの失点はピッチャーのショックが大きいですし、攻撃する側は「いけるぞ」という雰囲気になります。
本当に悔しい凡打でした。

3 野球では、「試合が壊れた」という表現を使うことがあります。
  今回の試合のように、1イニングで大量点を取られてしまい、勝負が決まってしまったときに使われます。
  プロ野球の場合、各チームの防御率は、3点から4点台です。
  5点取られてしまうと、防御率上は、相手チームは平均して3、4点しか失点しないため勝つことはできません。
  もちろん、1点も失点しない試合もあれば、10失点する試合もあり、防御率は平均した値なので、必ずしも諦めるものではないのですが、初回の攻撃で失点した場合、よーいドンの時点で勝利に向けて高いハードルが突きつけられていることになります。
  たらればになりますが、1回の表にエラーがなく2点で留まっていたら、2回の裏の攻撃で点数が入っていれば、最後まで緊迫した試合になっていたかもしれません。
4 試合開始してから30分程度で、勝ち負けが決まってしまうような状態となってしまうと、応援する側としても、追い付けないのではないかと暗い気分になりそうですが、それでも球場を訪れた大勢のお客さんは、試合終了まで席を立つことありませんでした。
  試合終了後、多くの人が帯広に向かう球団のバスを見送っていました。
  釧路でのファイターズの公式戦は、球場の老朽化のため、2008年を最後に開催されていませんでしたが、大規模な補修工事を実施して、2017年から再び行われるようになりました。
  ちなみにメジャーリーグで大活躍している大谷翔平選手も、2017年に釧路で行われた試合に出ています。
2020年は新型コロナウイルス感染症の関係で開催はされませんでしたが、今年は開催することができました。
釧路での試合には、根室方面からも多くの人が来ていると聞いており、道東のファンにとっては、勝ち負けも重要ですが、1年に1回、間近でファイターズの試合や選手を見られる機会こそが一番のファンサービスなのかもしれません。

4 最後になりますが、この試合の「熱盛」(熱く盛り上がったシーン)を紹介します。
  1つ目は、1回の表、センターを守っていたファイターズ淺間選手の前に落ちそうな打球をダイビングしてキャッチしたファインプレーです。
  まさにプロというプレーで盛り上がりました。
  芝にダイビングした跡がその後も残っていたのが印象的でした。
  (パーソル パ・リーグTV公式より)
 https://tv.pacificleague.jp/vod/pc/topics/fineplay/53742
  2つ目は、2020年のドラフト3位でオリックスに入団した来田涼斗外野手のホームランです。来田選手は、今回の試合がプロ初出場初先発でした。
  1回の表にプロ初打席が回ってきたのですが、その初球を振りぬくと打球はライトスタンドまで届きホームランとなりました。
  
  (パーソル パ・リーグTV公式より)
  https://tv.pacificleague.jp/vod/pc/topics/first_record/53743
  試合後にニュースを見ると、高卒新人の初打席初球ホームランは史上初めての快挙とのことでした。
  来田選手は、その後も2安打し、ホームランを含めてこの日は猛打賞で、さらに盗塁も決めていました。
  釧路の地で鮮烈なレビューをした来田選手ですが、もしかしたら日本球界を背負う選手になるかもしれません。
  歴史的な試合を観戦できたと思うと、負け試合でしたが気持ちは和らぎました。