弁護士法人 荒井・久保田総合法律事務所

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弁護士 小田 康夫
2021.03.03

「住み続けたくない街、なかしべつ」?

先日、なかしべつ町の「中標津町総合発展計画審議会」なる組織の委員として、今後の街づくりの方向性を決める会議に出席しました。審議会内部の議論の詳細は書けませんが、そこに参加してみて驚いたのは、なかしべつ町の町民アンケート(中高生向け)の内容です。そこには、「なかしべつ町に今後も住み続けたいと思うか?」という質問があり、半数が、「住み続けたい」と回答する一方、「住み続けたくない」という回答も、およそ半数に上っていました。

「住み続けたくない街」と言われると実際に住んでいる側からすれば、「言い過ぎでは?」「アンケートのやり方に問題があったのでは?」「中学生や高校生の理解が足りない」などと考えてしまいがちですが、将来、街を担う、若者の半数が街に魅力をあまり感じていないという事実を冷静に分析してみる必要がありそうです。というのも、若者に魅力が伝わらない街は、客観的に、どんなに魅力があっても、若者は、街から出て行ってしまう可能性が高いからです。若者の半数がいなくなってしまう街に希望はあるでしょうか。

偶然と言いますか、私もこの街で生まれました。2年ほど前に、この街に戻ってきました。
思い出してみると、私自身、中学生や高校生のときに、「この街から出たい」と考えていた記憶があります。特に私が育った地域は中標津の市街でもなく、電車も車もありませんから、自力で移動しようとすると、基本、計根別という人口約1000人程度の集落に自転車で5キロ程度こいで行くしかありません。市街に出るには、そこからバスに乗る必要がありました。「なんて窮屈な生活だ」とずっと考えていたような気がします。

そんな中高生向けに何かできないか、と思いがあり、私が所属する青年会議所で、私が事業(イベント企画)部長のような立場にたって、若者向けにイベントを開催しようと考えています。

●ひとつは、道東で弁護士等の法律の専門家を呼んで中高生向けに語ってもらう(令和3年5月15日土曜日13時~@なかしべつ町しるべっと大ホールを予定しています)。
●もうひとつは、地元なかしべつ町を若者にわかりやすく伝える書籍を発行する(令和3年9月の電子書籍出版を予定し、現在、執筆中です)。
●さらに将来的には、地元の酪農と地域おこしを組み合わせたロングトレイル「北根室ランチウェイ」(以前のコラムにも紹介しました→「わが街、なかしべつの、競争戦略」http://www.ak-lawfirm.com/column/1181)が令和2年10月をもって閉鎖してしまったので、それを復活させる。

アンケートには、「住み続けたくない」理由の一つとして「町内に適当な職場がない」という記載がありました。「住み続けたくない」と考える中高生は、道東で仕事をするイメージがわきにくいのかもしれません。道東で働き、そこで活躍する人が若者に対し、この地域で働く意味や将来の展望を話し、この地域で楽しく働く大人の背中を見せられれば、人材流出は止まるのではないか?仮に東京や札幌の大学に進学しても「地元で働きたい」と戻ってきてくれるのではないか?そんなことを考えて、なかしべつ町(又は周辺市町村)で活躍する人材を呼び、若者の知的好奇心を刺激する講演会をやってみようと企画した次第です。また、なかしべつ町の成り立ちやこの街でどんな人が活躍しているかを知れば、きっと、この街を惚れ直してくれるはずだ、と思い、書籍出版を思いつきました。地元の酪農景観や、自然を生かした散歩道(=フットパス、ロングトレイル)の魅力も自然と調和し、若者がこの街を考えるいい素材になります。ロングトレイルは国連が定めた理念的目標SDGs「持続可能な社会をつくろう」という思想にもマッチするものです。


今回、私が若者向けのイベントを企画してて思ったのは、意外に、街づくりに興味を持っている人が沢山いる、ということです。街がコンパクトな分、そんな人とつながる機会も多い。地方の街は、まだまだ捨てたもんじゃありません。