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弁護士 荒井 剛
2019.11.28

裁判傍聴マニア!?

前回の「エリン・ブロコビッチ」に続き、
また、映画ネタに関する軽いコラムになります。

先日、私が担当する裁判の関係で、
東京の霞が関にある裁判所に行く機会がありました。
地上19階、地下3階建ての巨大な建物です。
東京を管轄する裁判所だけあって、年間の事件受理数、
裁判官数及び法廷数は全国一を誇っています。
民事事件を扱う地裁民事部の数だけでも51部、
刑事事件を扱う地裁刑事部も15部あります。

ちなみに釧路の地方裁判所の場合には
民事部と刑事部それぞれ1部ずつしかありません。

この巨大な東京地裁の建造物は、
南棟と北棟とから成り立っており、左右対称になっております。

裁判は原則として公開されておりますので(憲法82条1項)、
裁判を傍聴したいという人は、傍聴したい事件を選び、裁判が行われている法廷に入ればいいのですが、法廷自体が無数にありますので、
一体、どうやって事件を選び、どこに行けばいいのかわからないと思います。
そのような場合に備え、裁判所の1階には、
開廷表が備え付けられています。

開廷表とは、その日の何時から、
どの法廷で、どんな事件が行われているかが
記載されている表です。

釧路地裁であれば、事件数そのものが少ないので、
そもそも公開されている裁判がないという日もあります。
したがって、裁判を傍聴するという人もほとんどいません。
たまに社会見学の一環として、
中学生や高校生、あるいは社会人の団体が
傍聴しに来られることがあります。
ただ、それも本当にごくわずかです。

しかし、東京は違います。

大都会、東京ともなれば、裁判傍聴をいわば趣味にしている
傍聴マニアがいます。

この傍聴マニアを題材にした映画(コメディー)があります

「裁判長!懲役4年でどうですか!」という北尾トロさん原作の同名タイトルを映画化したものです。主演は、お笑い芸人のバナナマンの設楽さんです。


この映画の中で出てくる傍聴マニアは、
連日、裁判を傍聴し、傍聴した裁判のことを分析し、
それをマニア同士で情報交換したりしています。
裁判の傾向はもちろん、裁判官の癖までとらえ、
その後の裁判の動向や判決を的確に分析したりもします。

まあ映画の話ですし、ちょっと大げさかなと思っていたのですが、
先日、東京地裁でエレベーターに乗ったときのことでした。
途中の階で、男女2名のカップルが入ってきました。

最初は何かの裁判の事件の当事者かなって思いました。
でも、離婚事件であれば二人一緒に仲良く乗ることはないだろうし、
不倫を理由として損害賠償請求事件を起こされている当事者がまさか当の不倫相手とともに裁判所二人一緒になって来ているのではあるまい、
刑事事件として裁判にかけられている被告人の身を案じている被告人の親族かもしれない等と想像していました。


しかし、彼らはエレベーターに乗ってくるや否や、


男性「あの被告人、罪体は争っていないということだよね。」
女性「そうだね。あとは弁護人の情状弁護だけが問題だね。
   あれなら一回結審だね。」
男性「まったくだ。で、弁護人は誰を情状証人として呼ぶのかな。
   でも、まあこの手の事件であれば誰が来ても
   量刑には影響しないか。」
女性「そうだね~。」
男性「じゃあ、次行くか」
女性「うん」と言いながら、
開廷表から事件名か事件番号をメモしたと思われる
手帳を見ながら、「これは面白そうだね。じゃあ降りよう」


という会話をし、さっさと違う階で降りていきました。


私は、しばらく呆気にとられてしまいました。


実際にはもっと細かい話をしていたかと思います。
彼らはとにかく法律用語を正確に使っていて、
変に感心してしまったという記憶があります。


ただ、司法試験を勉強しているような学生のような感じは
まったくなかったです。


それこそ傍聴マニアだったのではないかと思います。
ちなみに、
「裁判長!懲役4年でどうですか」という映画から、
「裁判長、トイレ行ってきていいですか!」という
短編ドラマがスピンオフ企画で生まれています。


こちらの主演は、バナナマンの相方である日村さんです。
内容は、日村さんがとある殺人未遂事件の
裁判員の一人に選任されてしまったというものです。


スピンオフ企画ということもあり、
かなりくだけた内容にはなっています。
もし裁判を傍聴してみたいなと思われた場合には、
先ほどご紹介したバナナマンの2人が主演した映画を見てから、
実際の裁判を傍聴するとより面白く感じて戴けるかもしれません!