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弁護士 鍛冶 孝亮
2019.07.11

「ベスト」か「ベター」か

1.7月21日は第25回参議院議員通常選挙の投票日です。
  7月5日から期日前投票が行われており、既に投票を終えた方もいらっしゃるのでしょうか。
  国民が国の政治に参加する選挙は、参政権として憲法上保障されています。
  日本では、選挙で投票することはあくまで権利であり義務ではありません。
  しかし、民主主義国家である以上、だれも選挙に行かなくなれば、民主主義の前提が崩れることはいうまでもなく、義務として考えても良いのではないかと思います。
  海外では、投票を義務化している国もあり、オーストラリアでは、正当な理由なく投票をしない有権者には20豪ドルの罰金に処されることもあり、90%を超える高い投票率を誇っているようです。

2.ここ最近、選挙には行くけど白票を投じるという声も聞きます。
  白票を投じる理由は、票を投じたい候補者や政党がなく、そのことの意思表示をするために行うようです。
  選挙に無関心で、そもそも投票にすら行かないということよりは評価できるかもしれませんが、個人的には全く無意味な行為だと思います。
  白票を投じたとしても無効票として扱われるだけであり、そのことが社会を変えることに繋がるとは思えません。
  投票率の低下は、巨大な組織票をもつ与党に有利になるといわれていますので、白票を投じても投票をしていないことと同じですから、むしろ与党にとって有利な結果になり、今の政治に不満があっても、結果としてその政治を肯定することに繋がります。

3.そもそも選挙とは、ベストの候補者や政党を選ぶ手続なのでしょうか。
投票者が望む政策のすべてが一致する候補者や政党が存在するのが理想的です。
しかし、候補者や政党の政策に全面的に賛同できるということはなかなかなく、賛同できない政策もある中、妥協した上で投票していることが現実的な話ではないでしょうか。
民主制とは、多様な考えや意見が存在していることが前提の制度です。
そうであれば、ある人にとってはベストの政策を掲げる候補者や政党であったとしても、他の人にとっては全く支持できない候補者や政党であることもあり得ます。
そのため、すべての国民がベストといえる候補者を選挙で選ぶことはそもそも不可能です。
結局選挙というのは、届出をした候補者や政党の中から比較して、一番良い政策を行うと思うところに投票する制度だと思います。
選挙ではベストを選ぶという考えでいると、投票先がないということになり、選挙に行かない、白票を投じるという方向に繋がると思います。
ベターを選ぶという考えであれば、候補者や政党の政策を分析、比較した上で、投票をすることになりますので、積極的に政治に参加していることにも繋がると思います。

4.日本国憲法の三大原理として国民主権があり、政治は国民が決めることになっています。
  「誰に投票しても同じだ」、「政治家は信用できない」という考えが投票率の低下に繋がっているということも聞きます。
このような考えを持っている人には、言葉は悪いですが、一番マシだと思う人を選ぶのが選挙なので、とにかく選挙に行くべきであると伝えたいです。
国民が真剣に投票するようになければ、選ばれる方も良い方向に変わっていくと思います。