弁護士法人 荒井・久保田総合法律事務所

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弁護士 荒井 剛
2018.03.29

時間や期限は守るのは当たり前

 携帯電話、さらにスマートフォン・iPhoneの普及により、人と待ち合わせをする際、一昔前のように「渋谷駅のハチ公前に○○時」というかっちりとした約束をする必要がなくなりました。「駅着いたらLineして」で十分で合流することができます。また、待ち合わせの約束をしていたけど、時間に少し遅れてしまいそう、あるいは突然行けなくなってしまったという場合もすぐに連絡することができます。
 しかし、私が学生だった20年以上前は、ようやくポケベル(今の人たちからは「何それ?」と言われそうですが・・・)が出始めた頃で、今のような連絡手段がなく、予定の変更が利かないことが多かったです。そうすると無理してでも約束通りの時間と場所に行くように準備をし、実際にそのように行動していました。一旦、待ち合わせの約束をしてしまったらその拘束力の強さは半端ないです。その意味では急用の際にすぐに対応することができるようになった今の時代はすごく便利になったなと思います。

 ただ、その便利さのあまり多くの人が時間にルーズになってきている気がします。
 もともと時間にルーズな人はルーズなのですが、スマートフォン等の普及により、より一般的な傾向として時間を守るという感覚が薄れてきているように感じます。
 たとえば、待ち合わせ時間を決めていたとしても遅れそうになった場合には「少し遅れる」と直前にLineすればいいというような感覚を持っている人が多くなってきていると思います。それって完全に遅れる側の一方的な都合であり、遅れると連絡すればいいという問題ではありません。また、懇親会等についても出席と回答していたにも関わらず、当日となり突然キャンセルするということも昔に比べて多くなってきている感じを受けております。
 一旦、自分で予定を組んだのであれば特別の事情が発生しない限り、当初の予定どおり行動すべきではないかと思うわけです。インフルエンザにかかった、親族が突然亡くなったというのはまさに特別な事情なのでやむを得ないと思いますが、たいした理由もなく遅刻する、キャンセルするというのは社会人としてどうかと思います。無断キャンセルなんてのは論外です。

 現在、私は、釧路弁護士会の会長を務めておりますが、釧路弁護士会の有志が集まって行う勉強会や意見交換会に参加する機会がよくあります。テーマを設定し、事前に出欠を確認しておりますが、出席と返事をしているにも関わらず何らの連絡もなく欠席する会員がいることは非常に残念です。
 また、会議の時間に普通に遅刻し、普通な顔をしている会員もいます。社会人ですし、弁護士の場合、通常、一人ひとりが事業主であり上下関係がある会社組織ではありません。遅刻するな、無断欠席するなといちいち言いませんが、同業者の中では、そのような会員に対する評価は明らかには下がっております。
 また、同業者だけでなく裁判所や一般の方々、依頼者からしても同様だと思います。
 連絡をよこせといってもなかなか連絡がこない、そもそも連絡すらつかないという苦情が釧路弁護士会に寄せられることがあります。当たり前のことを当たり前にやる。ただそれだけのことではないかと思います。  
 裁判についても同じです。民事訴訟の場合、原告、被告がそれぞれ言いたいことを書面にまとめ、それを裏付ける証拠を収集して提出します。それを原告と被告が交互に行っていくことになります。しかし、一方の準備が全然できていないという場合には、手続きが進みません。
 裁判では、何をいつまでに提出するのかという提出期限が決められます。この提出期限は裁判官が決めるものなのですが、事前に、裁判官が弁護士に対し、準備のためにどの程度の時間が必要かと聞いてくれます。つまり、弁護士側の準備期間を考慮して提出期限が設定されるわけです。その上で、次の裁判の期日が決められることになります。相手方当事者や裁判官がきちんと書面を読んだ上で裁判期日に臨めるように、書面の提出期限は、裁判期日の一週間前と設定されることが多いです。そのため、多くの場合、次の裁判期日まで1ヶ月から1ヶ月半、空くことになります。多くの弁護士がこの書面の提出期限を守っています。にもかかわらず、残念ながら中には書面提出期限を守らない弁護士がいます。全く提出しないで平然としている弁護士もいますが、裁判当日になって申し訳程度にほとんど内容のない紙切れ1枚の書面を提出する弁護士もいます。提出しているだけマシということもあるかもしれませんがかえってたちが悪いです。
 このような弁護士は、同業のみならず裁判所からの信頼も極端に低いと言わざるを得ません。というかそう信じたいですし、一緒にしないでいただきたいという思いを強く抱いております。もちろん、依頼者や弁護士自身が長期入院し打ち合わせ自体ができなかったという事情があればやむを得ません。その場合でも事前にやむを得ない事情を裁判所に伝えておくべきことは当然です。

 提出期限をやむを得ずに守れなかったのか、あるいは、単なる怠惰により守らなかったのか、本人は一番よくわかっているとは思いますが、本人以上に、周囲の人間も皆わかっていることだと思います。

 当事務所では4人の弁護士が毎週1本ずつコラムを作成するというのがノルマになっております。今週は私が担当でした。何とか今回もそのノルマを達成することができ、ホッとしました。